救急部
救急部のご紹介
01救急科専門医が常駐
- 救急部では、平日日勤帯は救急科専門医が常駐して救急搬送患者の診療を担当します。
02専門診療科と連携 迅速な入院バックアップ体制
- 各診療科と連携して診断から入院まで迅速に対応しています。
03若手医師・救急医の直接指導
- 救急搬送患者や入院患者の診療の指導、サポートを行っています。
04救急科専門医研修連携施設
- 当院は救急科専門医研修プログラムにおける連携施設として専攻医の教育・指導を行っています。
05<病院敷地内へリポート>ドクターヘリ基幹病院と連携
- 敷地内へリポートを利用して迅速な治療を要する重篤患者のドクターヘリによる搬送を行います。
06筑豊地域消防救急救命士再教育施設
- 筑豊地域の各消防本部から生涯教育として救急救命士の再教育病院実習を受け入れています。
担当医のご紹介などの詳細は、救急科のページをご参照ください。
人員体制
- 看護師
- 救急部専従看護師 1名、専任 2名
2022年4月救急部発足時より、救急部専従看護師1名、専任2名、ほか外来応援体制にて救急対応を行っています。複数の救急車が同時に搬送されてくるケースも珍しくなく、しばしば一般外来看護師の応援を要請して救急対応を行っています。今後、さらに救急車搬入の増加が予想され、体制強化を検討しています。救急部では、救急認定看護師の育成や看護師主導での定期勉強会を行い、救急に関する知識のアップデートやスキルアップに繋げていくことを目標としています。
- 救急救命士
- 2名
当院は、病院救急救命士が救急部で重要な役割を担っています。救急救命処置のうち、包括的指示で行う処置のほか、具体的指示で行う処置(心停止前の静脈路確保と輸液、低血糖患者へのブドウ糖溶液の経静脈投与、心肺停止の傷病者に対するアドレナリン投与など)を積極的に行っています。
ホットライン応需、院内BLS講習会やAED操作講習会を開催して職員教育にも努めています。
他:DMATや病院救急車を利用したプレホスピタルでの活動にも力を入れています。
救急業務室のご紹介などの詳細は、救急業務室のページをご参照ください。
業務内容
入院治療について
設備について
当院では、高流量鼻カニュラ酸素療法や気管挿管下人工呼吸器管理に対応が可能です。敗血症や急性腎障害に対する急性期の腎代替療法(急性血液浄化療法)を行うための透析装置に加え、個人用透析装置(TR-3300S)を用いて乏尿や無尿、尿毒症といった高度の腎不全に対応可能な設備を備えています。
体制について
当院にHCU(ハイケアユニット)は設置がなく、集中治療専門医は救急外来での診療を兼ねています。今後、業務範囲を拡大していく予定ですが、現状は1次・2次救急医療に重点を置いた地域医療への貢献を最重要課題として取り組んでいます。
プレホスピタルケア
病院救急車の活用
病院救急車を活用した病院間搬送(当院から他医療機関)やお迎え搬送(高齢者施設や病院から当院)を病院救急救命士が中心となった医療搬送チームで行っています。
DMAT
当院は2023年度に災害派遣医療チーム(DMAT)が組織されました。
筑豊地域メディカルコントロール協議会 委員
筑豊地域メディカルコントロール協議会の委員として、病院長の大堂雅晴、救急部の中村篤雄が所属しています。筑豊地域の救急医療の発展に寄与すべく、近隣医療機関や消防など行政機関と連携を強化していきます。
<病院敷地内へリポート>ドクターヘリ基幹病院と連携
2023年8月より、病院敷地内へリポートの運用を開始しました。消防機関の協力を得ながら福岡県ドクターヘリの基地病院である久留米大学病院高度救命救急センターと診療連携を行っていきます。災害時や、近年増加傾向にある飯塚地域の医療機関でやむを得ず治療を完結できない重篤な傷病者に対して、当院救急医とドクターヘリスタッフが連携して診療にあたります。
業務実績
救急患者取扱状況(令和4年度)
項目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 合計 | 月平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
稼働日数 | 30 | 31 | 30 | 31 | 31 | 30 | 31 | 30 | 31 | 31 | 28 | 31 | 365 | 30.4 |
救急車搬入件数 | 174 | 165 | 167 | 210 | 242 | 214 | 186 | 194 | 246 | 196 | 156 | 179 | 2,329 | 194.1 |
(一日平均) | 5.8 | 5.3 | 5.6 | 6.8 | 7.8 | 7.1 | 6.0 | 6.5 | 7.9 | 6.3 | 5.6 | 5.8 | - | 6.4 |
時間外等自主来院患者数 | 60 | 112 | 70 | 104 | 123 | 105 | 79 | 57 | 88 | 126 | 106 | 83 | 1,113 | 92.8 |
(一日平均) | 2.0 | 3.6 | 2.3 | 3.4 | 4.0 | 3.5 | 2.5 | 1.9 | 2.8 | 4.1 | 3.8 | 2.7 | - | 3.0 |
救急車からの入院患者数 | 79 | 74 | 74 | 103 | 112 | 92 | 97 | 74 | 108 | 86 | 64 | 86 | 1,049 | 87.4 |
(一日平均) | 2.6 | 2.4 | 2.5 | 3.3 | 3.6 | 3.1 | 3.1 | 2.5 | 3.5 | 2.8 | 2.3 | 2.8 | - | 0.5 |
時間外等自主来院からの入院患者数 | 12 | 17 | 10 | 8 | 17 | 16 | 13 | 11 | 14 | 10 | 9 | 5 | 142 | 12 |
(一日平均) | 0.4 | 0.5 | 0.3 | 0.3 | 0.5 | 0.5 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.3 | 0.3 | 0.2 | 0.4 | 0.4 |
※時間外等自主来院患者とは、救急車搬入を除く時間外・休日来院者。
※救急車からの入院患者とは、時間内、時間外等を問わず救急車搬入からの入院患者数。
※時間外等自主来院からの入院患者とは、時間外等に自主来院後入院した数。
救急患者取扱状況(令和5年度)
項目 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 合計 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
稼働日数 | 30 | 31 | 30 | 31 | 31 | 30 | 31 | 30 | 31 | 31 | 28 | 31 | 365 | 30.4 |
救急車搬入件数 | 199 | 213 | 227 | 272 | 308 | 205 | 233 | 201 | 239 | 242 | 245 | 238 | 2,822 | 235.2 |
(一日平均) | 6.6 | 6.9 | 7.6 | 8.8 | 9.9 | 6.8 | 7.5 | 6.7 | 7.7 | 7.8 | 8.8 | 7.7 | - | 7.7 |
時間外等自主来院患者数 | 97 | 157 | 142 | 158 | 149 | 158 | 141 | 129 | 150 | 113 | 120 | 109 | 1,623 | 135.3 |
(一日平均) | 3.2 | 5.1 | 4.7 | 5.1 | 4.8 | 5.3 | 4.5 | 4.3 | 4.8 | 3.6 | 4.3 | 3.5 | - | 4.4 |
救急車からの入院患者数 | 84 | 88 | 91 | 110 | 116 | 95 | 87 | 98 | 101 | 123 | 103 | 113 | 1,209 | 100.8 |
(一日平均) | 2.8 | 2.8 | 3.0 | 3.5 | 3.7 | 3.2 | 2.8 | 3.3 | 3.3 | 4.0 | 3.7 | 3.6 | - | 0.4 |
時間外等自主来院からの入院患者数 | 16 | 16 | 23 | 19 | 18 | 25 | 21 | 18 | 19 | 20 | 18 | 13 | 226 | 19 |
(一日平均) | 0.5 | 0.5 | 0.8 | 0.6 | 0.6 | 0.8 | 0.7 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.4 | 0.6 | 0.6 |
※時間外等自主来院患者とは、救急車搬入を除く時間外・休日来院者。
※救急車からの入院患者とは、時間内、時間外等を問わず救急車搬入からの入院患者数。
※時間外等自主来院からの入院患者とは、時間外等に自主来院後入院した数。
業績
学会発表
2023年5月13日 中村篤雄 第27回 日本救急医学会九州地方会 一般演題
飯塚地区における高齢者施設からの救急搬送の現状と課題2023年7月28日 中村篤雄 第26回 日本臨床救急医学会総会学術集会 一般演題
当院における病院救急救命士の役割 ~病院主催で行った処置拡大二行為の追加講習を経験して~2023年9月16日 中村篤雄 第41回 福岡救急医学会 一般演題
飯塚地区の救急医療における当院の現状と今後の課題について2023年9月16日 仲本徹男 第41回 福岡救急医学会 一般演題
当院における病院救急救命士の役割2023年11月30日 中村篤雄 第51回日本救急医学会総会学術集会 一般演題
高齢者肺炎患者における骨格筋量と筋肉内異所性脂肪化の転帰予測因子としての有用性2024年6月15日 中村篤雄 第28回日本救急医学会九州地方会 一般演題
院外心停止における、COVID-19 pandemic 前後のPrehospital timeと救急救命処置に与える影響2024年7月19日 仲本徹男 第27回 日本臨床救急医学会総会学術集会 一般演題
医療機関で勤務する救急救命士の現状と課題について2024年7月27日 中村篤雄 日本集中治療医学会第8回九州支部学術集会 一般演題
ウレアーゼ非産生菌による閉塞性尿路感染症を契機に、高アンモニア血症から
論文発表
Rina Tokuda , Kensuke Nakamura , Yudai Takatani , Chie Tanaka , Yutaka Kondo , Hiroyuki Ohbe , Hiroshi Kamijo , Kosuke Otake , Atsuo Nakamura , Hiroyasu Ishikura , Yu Kawazoe , J-Stad Japan Sepsis Treatment And Diagnosis Study Group. Sepsis-Associated Delirium: A Narrative Review. J Clin Med. 2023 Feb 6;12(4):1273.
中村篤雄, 仲本徹男, 村井亮太 救急救命士法改正後の病院救急救命士の現状と将来の展望 -処置拡大二行為にかかわる追加講習主催の経験-, 日本臨床救急医学会雑誌 in press.