放射線室
放射線室のご紹介
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放射線科は、診断、核医学、IVRの各部門に最新の機器を揃え、それらを最大限に活用して、質の高い放射線診療を実践することを目指しています。また、地域医療に貢献すべくCT、MRIなどの先端の診断機器を近隣の開業医の方々へ開放し、多くの医療機関からの検査依頼に応えられるよう努めています。
診療放射線技師は2交代制を導入し、初期診療から救急医療に対応できるよう24時間体制で勤務しています。今後も地域医療機関との連携を深め、地域の人々からも信頼される放射線部門を目指しています。
目標
- 01
- 検査・診断の質を向上させ、質の高い医療を提供する。
- 02
- 技術・知識の向上に努め、各種学会・研究会への参加、発表を積極的におこなう。
- 03
- 各部門と連携・協働してコミュニケーションをとり、患者中心の医療を提供する。
- 04
- 働き方改革を推進するためにタスク・シフト/シェアに取り組む。
人員体制
- 診療放射線技師
- 11名
- 助手
- 1名
業務内容
下記のほぼ全て検査において、金具・ボタン類等は検査の障害となってしまいますので、衣類等に付いている場合、検査衣に着替えていただくか、外していただくようにお願いしています。
一般撮影
X線を使用し胸部や腹部、全身の骨などの検査をおこないます。FPD(フラットパネルディテクター)を導入し、高画質な画像を低線量で提供しています。
マンモグラフィ装置
2022年7月に新しい装置を導入しました。この装置には新技術のトモシンセシス機能(3Dマンモグラフィ)が搭載されています。1回3.7秒の撮影で断層画像が得られる技術により、診断の妨げとなる乳腺の重なりに強く、精度の高い検査が可能です。また乳房の形に沿った圧迫板で、従来より圧迫時の不快感軽減(痛みの軽減)に配慮した検査をおこなうことができます。
検査は女性技師が担当します。
CT装置
当院は80列のマルチスライスCTを導入しています。高速で撮影することが可能で、広範囲を短時間で撮影し、詳細な画像を得ることができます。呼吸停止困難な患者様(救急・小児・高齢者)においても動きによるブレの無い画像を得ることができ、最新の画像処理で被ばく線量の低減もおこなっています。
最新のワークステーションを用い、CT検査で得られた画像を3D画像に作成することが可能です。この画像は日常診療や手術シミュレーションなどにも利用されています。
MR装置
当院は1.5T(テスラ)の装置を導入しています。MR装置は強力な磁場を利用して検査します。人体は有機化合物で形成されています。その主な構成元素である水素からの信号を検出することで画像を得ます。磁場に傾斜をかけることで、発生する水素原子の信号の位置を確認しますので、全身の任意の方向の断面が得られます。人体にRFパルスというものを照射し、水素原子がもとの状態にもどるときに様々な信号が検出されます。これにより、コントラストの優れた画像を提供することができるのです。いろいろなRFパルスのかけ方がありますので、数回にわたり同一部分を検査します。よって、検査時間は30分~60分ほどかかります。
注意事項
体内にペースメーカー、金属を埋め込んでる方は検査室に入ることはできません。
金属、磁気カードなどを持って検査室に入ることは出来ません。装飾品等は身につけずに来院下さるか、ロッカーで保管するようにお願い致します。
検査によっては化粧を落としていただく場合があります。
CTよりも長く、狭いトンネルに入って受ける検査です。閉所恐怖症の方は検査できない場合があります。
検査時、かなり大きな音がします。
RI装置
ラジオアイソトープという放射性同位元素を人体に投与します。投与された物質が体内のぞれぞれの臓器に集まることにより、体から出てくる放射線をガンマカメラ装置で画像化します。
脳・心臓・甲状腺・骨・肝臓・腎臓・肺など様々な部位の検査をおこなうことができます。
血管造影装置
血管(脳、心臓、肝臓等)にカテーテルを挿入し、そこから造影剤を注入して検査、治療を行います。 細くなった血管を拡張させ、血流を再開させるもの治療(心筋梗塞の治療)、逆に塞栓物質というものを用いて癌に栄養を送る血管の血流を途絶させたり、抗がん剤を患部に注入することで治療することもおこなわれています。体内の臓器からの出血を止めたりする場合にも用いられます。
骨密度測定装置
骨粗鬆症の診断および治療効果の判定に最も多く使用されているDXA法(二重エネルギーX線吸収測定法)を用いた装置です。
測定は、骨粗鬆症による骨折頻度が高い部位である腰椎正面、大腿骨頸部、前腕骨で行っています。
透視検査(エックス線テレビ)
人体に造影剤というものを投与して検査します。消化器(食道、胃、肝内胆管、総胆管、大腸)、泌尿器(尿道)、整形外科(関節、脊髄腔)等の造影検査を行います。胆汁が分泌される総胆管内の結石を除去したり、そこに管を挿入させることで胆汁が十二指腸内に流れるようにし、黄疸を防ぐという治療も行われています。
実績(論文発表/研修会開催/外部講師等)
認定・資格
X線CT認定技師
肺がんCT検診認定技師
画像等手術支援認定診療放射線技師
検診マンモグラフィ撮影技術認定
救急撮影認定技師
放射線管理士
放射線機器管理士
医療情報技師
臨床実習指導者
講習・研修
業務拡大に伴う統一講習会
令和3年厚生労働省告示第273号研修
ファシリテーター養成講習会
医療放射線安全管理責任者講習会
医療安全管理者養成研修
デジタルマンモグラフィ品質管理講習会