臨床工学技士とは「厚生労働大臣の免許を受けて、臨床工学技士の名称を用いて医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守管理を行うことを業とする者をいう」と謳われ、現在の医療に不可欠な医療機器のエンジニアです。
これから増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手としてチーム医療に貢献しています。
当院の臨床工学室は平成20年6月から医療機器保守管理を皮切りに現在では臨床支援業務として手術室業務、循環器カテーテル検査業務、血液浄化業務、人工呼吸器業務を中心に業務をおこなっています。また令和4年4月から救急部業務を拡充すると共に、医師のタスクシフトシェアにも貢献しています。
さらには、生命維持管理装置の操作、保守管理に留まらず、病棟、外来で使用される医療機器・システム及び医療ガス、設備の保守管理にも積極的に関わり、安全で質の高い医療を提供しています。
これらの業務を現在2名体制で対応しております。
血液浄化業務 TORAY TR2020 1台
CHDF・HDF・HF・HD
血漿吸着療法・ビリルビン吸着療法・エンドトキシン吸着療法・LCAP
腹水濾過濃縮再静注法
人工呼吸器業務 サーボAIR 1台 NKV330 1台 サーボS 4台
心臓カテ―テール検査業務(デバイス管理含む)
体内ペースメーカー業務
IABP操作補助・稼働時支援 CS300 1台
医療機器管理台数 450台
中央管理機器台数 6機種/140台
平均点検台数40台/日
人工呼吸器 6台
除細動器 8台 AED 3台
輸液ポンプ 50台
シリンジポンプ 26台
低圧持続吸引器 6台
超音波ネブライザー 26台
セントラルモニター・ベッドサイドモニター・送信機
エコー装置8台 (臨床検査室への管理支援体制)
主な管理機器
麻酔器 4台
電気メス 4台
腹腔鏡装置 2台
関節鏡装置 2台
眼科顕微鏡 1台
手術台 5台
手術室臨床技術支援
腹腔鏡手術における内視鏡ビデオカメラ保持及び操作
ラジオ波焼灼装置操作
自己血回収装置操作
下肢静脈瘤レーザー焼灼装置操作
人工呼吸器稼働時支援
CPR支援
新人看護師研修
各部署での生命維持管理装置、新規導入機器、デバイス等の研修
医療現場のニーズを収集
院内のアイデアやニーズの知財管理
国、福岡県、飯塚市等の自治体、大学、他の地域医療機関との連携を図り医療の質の
向上を目指す